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常設展示

[テーマ6] 明石の漁業

明石の海は、激しい潮流にえぐられた海峡部の断崖、吹き上げられた砂が堆積した大砂丘「鹿の瀬」と、地形は変化に富み、地質も複雑です。

水質も大阪湾の水と播磨灘の水が混じり合ってほどよい環境となっています。そこにさまざまな微生物が繁殖し、それらを餌にする多種多様な魚が棲みついています。
また回遊魚も多く、日本有数の好漁場となっています。

この豊かな海で明石の漁師は、さまざまな工夫をこらして魚をとってきました。これらの知恵がいまも受け継がれて「魚のまち・明石」をささえています。

海と魚にあわせた漁法

タコつぼ漁 『日本山海名物圖會』より明石では、魚の習性や漁場にあわせていろいろな漁法がくり広げられてきました。

たこが岩穴を隠れ家とする習性を利用したタコつぼ漁、磯を知り尽くした一本釣、潮流の変化を読み取って網を入れる込瀬網(こませあみ)、多くの船団や人手に頼る巾着網などを考案し、改良してきました。

自然の材料を生かした漁具

上から エドコダマ・ケンチ枡・ドウマルかご昭和30年頃までは、ほとんどの漁具は身近な材料で作られていました。

麻糸の五智網、綿糸の建網、明石独特の粘りのある赤土を使った素焼きのタコつぼ、枝ぶりのいい木を利用したエドコダマ、竹で枠を組みウバメガシやツツジの柴に産卵させるイカかご等、自然の材料を巧みに利用しています。

つくり育てる漁業へ

明石の漁業はいま、「とる漁業」から資源を守り「育てる漁業」へと大きく転換していこうとしています。

ノリ(アサクサノリ・スサビノリ)の養殖では、冬季、漁業者の約7割が従事して、全国有数の品質の高いノリを生産しています。

また、マダイ・ヒラメ・マコガレイ・クルマエビ・ガザミ(ワタリガニ)・マダコなどは、兵庫県水産試験場や栽培漁業センターと協力して、稚魚の放流や魚礁の設置などを行い、資源の増大を図っています。

明石の海を再び「魚の宝庫」へと努力が続けられています。

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