明石市立文化博物館では、郷土にゆかりのある作家を紹介するシリーズ展示を行い、郷土の文化芸術を市民に紹介しています。
江戸時代に始まり、明治大正期に栄えた明石焼を再興した明石出身の陶芸家、小倉千尋を取り上げます。今年は、昭和37年にこの世を去った小倉千尋の50回忌の年にあたります。
代々やきものを生業とした家(屋号を「かまや」としていた)に生まれた小倉千尋(1900-1962)は、幼少より作陶を志し、自ら研究を重ねながら明石焼の特徴のひとつである釉薬を用いた作品を制作。釉薬の流れを巧みに計算し、図案的な効果を表現する方法を得意としています。昭和26年(1951)に文陶社を創立するなど陶芸人口の育成にも寄与しました。昭和5年(1930)、明石市大蔵八幡町に千尋窯を築き、昭和8年(1933)には《孔雀文水注》が帝展で入選。その後、兵庫県文化功労者表彰を受け、晩年には旺盛な創作意欲で《釉彩日輪花瓶》など名品を制作しました。
“釉彩”という言葉を生み出し、釉薬を巧みに用いた作品を多く制作した千尋作品の数々をご覧ください。
観覧料 |
大人 : 200円 大高生 : 150 中小生 : 100 *20名以上の団体は2割引、高年手帳(65歳以上)・障害者手帳提示で半額 |
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開催場所 | 明石市立文化博物館(明石市上ノ丸2丁目13-1)1階特別展示室 【開館時間】午前9時30分~午後6時30分(入館は、30分前まで) |
休館日 | 毎週 月曜日 (祝日の場合は開館) |
主催 | 明石市立文化博物館 |
後援 | 兵庫県、兵庫県教育委員会、明石市教育委員会、財団法人 兵庫県学校厚生会、 財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、サンテレビジョン、ラジオ関西、 明石ケーブルテレビ |
問い合わせ | 明石市立文化博物館(078-918-5400) |
講師:書写の里・美術工芸館学芸員 山本和人氏
日時:平成23年5月21日(土)14時~
演題:「東山焼と永世舎」
講師:日本陶磁協会主任研究員 森孝一氏
日時:平成23年6月11日(土)14時~
演題:「酒器」
出演:アンサンブルちょうちょ 谷田奈央(メゾソプラノ)、白坂亜紀(ピアノ)
日時:平成12年6月19日(日)14時~14時30分
※当日自由参加
2階ギャラリーにて、テーマ展示を行います。明石酒造組合と日本陶磁協会明石支部の協力をいただき、明石の酒にまつわる品々と酒器をあわせて展示致します(会期:5月21日~6月12日、観覧券は2展共通です)。