本展では、海関の書や墨画、著作ならびに関雪の書画などを展示し、父子の生涯と明石の関わりを紹介します。
明石ゆかりの海関・関雪の父子展、どうぞお見逃しなく。
橋本海関(1852-1935)は明石藩最後の儒学者で、藩校・敬義館の漢文教師に就任し、江井島郷校でも教鞭を執るなど教育者として活躍しました。また、詩画に秀でた文人でもあり、多くの書画を手がけるとともに、晩年は明石に居住し、郷土の歴史研究に力を注ぎ、数々の著作を残しています。
海関の息子、関雪(1883-1945)は幼いころから父に漢学を学びました。竹内栖鳳に師事し、明治41(1908)年第2回文展で初入選し、大正2~7(1913-18)年には官展で連続入賞を果たしました。中国の古典文学や風物をテ-マにした作品を描くほか、四条派の伝統に清新味を加えた「新南画」と呼ばれる作風を確立し、緻密な描線と淡墨による動物画を完成させました。建築や造園にも造詣が深く、大正時代には明石の二見に別荘「蟹紅鱸白荘」を建てています。
2015年は海関没後80年ならびに関雪没後70年に当たります。本展では、海関の書や墨画、著作および、関雪の日本画など当館所蔵資料を中心に展示し、二人の生涯を振り返ります。明石を詠んだ海関の漢詩集や最晩年の書、関雪が「蟹紅鱸白荘」で描いた作品など、父子と明石の関わりも紹介します。
観覧料 |
大人 : 500円 大高生 : 300円 中学生以下 : 無料 ※前売り・団体(20名以上)は2割引き、高年手帳等(65歳以上)・障害者手帳提示にて半額 |
---|---|
開催場所 | 明石市立文化博物館 1階特別展示室・2階ギャラリー (兵庫県明石市上ノ丸2丁目13-1 電話078‐918‐5400) 【開館時間】 9時30分~18時30分 (入館は18時まで) |
休館日 | ※会期中無休 |
主催 | 明石市立文化博物館・神戸新聞社 |
後援 | 兵庫県、兵庫県教育委員会、明石市教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、公益財団法人明石文化芸術創生財団、公益財団法人神戸市民文化振興財団、一般財団法人 兵庫県学校厚生会、NHK神戸放送局、サンテレビジョン、ラジオ関西、明石ケーブルテレビ |
問い合わせ | 明石市立文化博物館(電話:078-918-5400) |
[特別協力]山陽電気鉄道株式会社
※すべて要観覧料※
日時:9月27日(日)午後2時~午後3時30分
講師:木村重圭氏(美術史家)
定員:80名(要申込)
※往復はがきに「住所、氏名、電話番号、参加人数」を明記し、当館「講演会係」まで。
(9月14日必着。申込みは終了いたしました。)
開催日時:9月16日(水)、22日(火祝)、30日(水)、10月4日(日)、11日(日)、14日(水)、18日(日)
午前11時~、午後3時~(約30分)
漢詩や和歌の吟詠に合わせて、舞(剣舞・詩舞)を披露します。
日時:9月13日(日)午後2時~(約20分)
出演:兵庫県立明石城西高等学校 吟剣詩舞部
関雪が描いた国や訪ねた国を音楽で巡ります。
日時:9月20日(日)午後2時~(約40分)
出演:まゆり feat.今岡鉄也